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『泣けよ恋人』
ふりがな文庫
『
泣けよ恋人
(
なけよこいびと
)
』
泣けよ、戀人、神の身の「愛」の君だに、 愁歎のいはれを識りて泣き入りぬ。 「愛」は悲み堪へ難く、いらつめたちの 雙眼に溢るる涙、眺めたり。 忌々しき「死」の大君は貴なる人も 憚らず、さすがに徳を避けたれど、 なべての人が、たをやめの譽とふも …
著者
アリギエリ・ダンテ
翻訳者
上田敏
ジャンル
文学 > イタリア文学 > 詩
初出
「家庭文芸 創刊号」1907(明治40)年1月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
現
(
あらは
)
大君
(
おほぎみ
)
忌々
(
ゆゝ
)
貴
(
あて
)
魂
(
たましひ
)
天頂
(
てんちやう
)
濁
(
にごり
)
求
(
と
)
諸人
(
もろびと
)
堪
(
た
)
毀
(
こぼ
)
憚
(
はゞか
)
愁歎
(
しうたん
)
悲
(
かなし
)
戀人
(
こひびと
)
無殘
(
むざん
)
識
(
し
)
譽
(
ほまれ
)
雙眼
(
さうがん
)
塵
(
ちり
)