“掻撮”の読み方と例文
読み方割合
かいつま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
才子は正面まともに、鴨川は横目に、あてなる令嬢を振返って、一斉に此方こなたを見向いた時、お夏は会釈も仕後しおくれて、畳んだ手巾ハンケチ掻撮かいつまんで前髪の処にかざしたのである。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このお痛わしいお弟子入りについては、色々とこみ入った事情もございますが、掻撮かいつまんで申せばこれは、父君右兵衛佐殿の調略のにえになられたのでございました。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
このお痛はしいお弟子入りについては、色々とこみ入つた事情もございますが、掻撮かいつまんで申せばこれは、父君右兵衛佐殿の調略のにえになられたのでございました。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)