“冠履顛倒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんりてんとう66.7%
くわんりてんたう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当世はまず人気をあおって、しかして後に事を行わんとするの風がある、これ冠履顛倒かんりてんとうで、余弊すくうべからざるものがある、よろしく人気の根元を問うべし
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
アンニュイにかかると、彼は論理の迷乱を引き起すものと信じていた。彼の行為の中途に於て、何の為と云う、冠履顛倒かんりてんとうの疑を起させるのは、アンニュイに外ならなかったからである。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
中学の教師を養成するんなら、ちやんと高等師範と云ふものがある。高等師範を廃止しろなんと云ふのは、それこそ冠履顛倒くわんりてんたうだ。
あの頃の自分の事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)