“板草履”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたぞうり66.7%
いたざうり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良平は少時しばらく無我夢中に線路の側を走り続けた。その内にふところの菓子包みが、邪魔になる事に気がついたから、それを路側みちばたり出す次手ついでに、板草履いたぞうりも其処へ脱ぎ捨ててしまった。
トロッコ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
彼は肩越しに神山へ、こう言葉をかけながら、店員の誰かが脱ぎ捨てた板草履いたぞうりの上へ飛び下りた。そうしてほとんど走るように、市街自動車や電車が通る大通りの方へ歩いて行った。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
良平は少時しばらく無我夢中に線路の側を走り続けた。その内にふところの菓子包みが、邪魔になる事に気がついたから、それを路側へはふり出す次手ついでに、板草履いたざうりも其処へ脱ぎ捨ててしまつた。
トロツコ (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)