“路側”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みちばた75.0%
みちわき25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると今度は着物までも、汗のれ通ったのが気になったから、やはり必死に駈け続けたなり、羽織を路側みちばたへ脱いで捨てた。
トロッコ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
路側みちばたのさまざまの商店やら招牌かんばんやらが走馬燈のように眼の前を通るが、それがさまざまの美しい記憶を思い起こさせるので好い心地ここちがするのであった。
少女病 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
仲店なかみせはまだ縁台を上げたままの家も多かった。お庄は暗いような心持で、石畳のうえを歩いて行ったが、通りの方へ出ると間もなく、柳の蔭の路側みちわき腕車くるまを決めて乗った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)