はい)” の例文
はいて今より何所へゆくのだと聞れて久兵衞は南無三寶なむさんばうとがめられしか最早もはやかくなる上は是非に及ばずどく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
僕は鼻緒を切つてしまつてどうようかと思つてゐる、本当に弱つてゐるのだ、と信如の意久地なき事を言へば、そうだらうお前に鼻緒のたちッこは無い、好いやれの下駄をはいゆきねへ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぼく鼻緒はなをつて仕舞しまつてようかとおもつてる、本當ほんとうよわつてるのだ、と信如しんによ意久地いくぢなきことへば、左樣そうだらうおまへ鼻緒はなをたちッこはい、いやれの下駄げたはいゆきねへ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)