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夕方
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ゆうがた
ふりがな文庫
“
夕方
(
ゆうがた
)” の例文
やがて
夕方
(
ゆうがた
)
になりました。
松蝉
(
まつぜみ
)
は
鳴
(
な
)
きやみました。
村
(
むら
)
からは
白
(
しろ
)
い
夕
(
ゆう
)
もやがひっそりと
流
(
なが
)
れだして、
野
(
の
)
の
上
(
うえ
)
にひろがっていきました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
大いそぎで
薬品
(
やくひん
)
の
調合
(
ちょうごう
)
にとりかかり、それができあがると、
夕方
(
ゆうがた
)
から夜にかけて、ぼくは
体
(
からだ
)
を
透明
(
とうめい
)
にするその
薬
(
くすり
)
をのみつづけたんだ——
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
夕方
(
ゆうがた
)
になると、おじいさんはいつものとおり、しばをしょって山から
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ました。おばあさんはにこにこしながら
出迎
(
でむか
)
えて
瓜子姫子
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
夕方
(
ゆうがた
)
になると、
父親
(
ちちおや
)
と
子供
(
こども
)
とは、ひのきの
木
(
き
)
の
下
(
した
)
に、どこからか
帰
(
かえ
)
ってきました。
子供
(
こども
)
は、
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
で
造
(
つく
)
った、
胡弓
(
こきゅう
)
を
手
(
て
)
に
持
(
も
)
っていました。
あらしの前の木と鳥の会話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
というのは、ママがきょう
着
(
き
)
せてやろうと
思
(
おも
)
ったシャツは、みんなまだ
洗濯屋
(
せんたくや
)
へ行っていて、
夕方
(
ゆうがた
)
でなければ返って
来
(
こ
)
なかったからである。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
▼ もっと見る
夕方
(
ゆうがた
)
には
多勢
(
おおぜい
)
のちいさな
子供
(
こども
)
の
声
(
こえ
)
にまじって
例
(
れい
)
の
光子
(
みつこ
)
さんの
甲高
(
かんだか
)
い
声
(
こえ
)
も
家
(
いえ
)
の
外
(
そと
)
に
響
(
ひび
)
いたが、
袖子
(
そでこ
)
はそれを
寝
(
ね
)
ながら
聞
(
き
)
いていた。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
でも、
夕方
(
ゆうがた
)
だったら、ガンたちはここにとまることはできなかったでしょう。なぜって、ユパフォルスは
荒地
(
あれち
)
にあるのではありませんから。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「ちがうでしよう。
女中
(
じょちゅう
)
から
板前
(
いたまえ
)
まで
調
(
しら
)
べてある。
夕方
(
ゆうがた
)
出
(
で
)
かけて、十二
時
(
じ
)
ごろ、タクシーで
帰
(
かえ
)
つたことがわかつている」
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
それ
以来
(
いらい
)
、
二人
(
ふたり
)
は
夕方
(
ゆうがた
)
、しばしば一しょに
散歩
(
さんぽ
)
に
出
(
で
)
かけた。
黙
(
だま
)
って歩いて、河に
沿
(
そ
)
っていったり、野を
横切
(
よこぎ
)
ったりした。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
丁度
(
ちやうど
)
其日
(
そのひ
)
の
夕方
(
ゆうがた
)
、ドクトル、ハヾトフは
例
(
れい
)
の
毛皮
(
けがは
)
の
外套
(
ぐわいたう
)
に、
深
(
ふか
)
い
長靴
(
ながぐつ
)
、
昨日
(
きのふ
)
は
何事
(
なにごと
)
も
無
(
な
)
かつたやうな
顏
(
かほ
)
で、アンドレイ、エヒミチを
其宿
(
そのやど
)
に
訪問
(
たづ
)
ねた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ラプンツェルを
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
った
同
(
おな
)
じ
日
(
ひ
)
の
夕方
(
ゆうがた
)
、
魔女
(
まじょ
)
はまた
塔
(
とう
)
の
上
(
うえ
)
へ
引返
(
ひきかえ
)
して、
切
(
き
)
り
取
(
と
)
った
少女
(
むすめ
)
の
辮髪
(
べんぱつ
)
を、しっかりと
窓
(
まど
)
の
折釘
(
おれくぎ
)
へ
結
(
ゆわ
)
えつけて
置
(
お
)
き、
王子
(
おうじ
)
が
来
(
き
)
て
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ある
夕方
(
ゆうがた
)
の
事
(
こと
)
でした。ちょうどお
日様
(
ひさま
)
が
今
(
いま
)
、きらきらする
雲
(
くも
)
の
間
(
あいだ
)
に
隠
(
かく
)
れた
後
(
のち
)
、
水草
(
みずくさ
)
の
中
(
なか
)
から、それはそれはきれいな
鳥
(
とり
)
のたくさんの
群
(
むれ
)
が
飛
(
と
)
び
立
(
た
)
って
来
(
き
)
ました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それは恋によろしい若葉の六月のある
夕方
(
ゆうがた
)
だった。
日本橋
(
にほんばし
)
の
釘店
(
くぎだな
)
にある葉子の家には七八人の若い従軍記者がまだ
戦塵
(
せんじん
)
の抜けきらないようなふうをして集まって来た。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
それからりすは、
夕方
(
ゆうがた
)
までに
鈴蘭
(
すずらん
)
の
実
(
み
)
をたくさん
集
(
あつ
)
めて、
大騒
(
おおさわ
)
ぎをしてホモイのうちへ
運
(
はこ
)
びました。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「そうお、それで
夕方
(
ゆうがた
)
はまた、送ってくれるの?」
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
おかあさんはその
夕方
(
ゆうがた
)
、
姫
(
ひい
)
さんをそっとまくら
元
(
もと
)
に
呼
(
よ
)
び
寄
(
よ
)
せて、やせ
衰
(
おとろ
)
えた手で、
姫
(
ひい
)
さんのふさふさした
髪
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
をさすりながら
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
B医師
(
ビーいし
)
は、
夕方
(
ゆうがた
)
、
自分
(
じぶん
)
を
呼
(
よ
)
びにきた、
子供
(
こども
)
の
母親
(
ははおや
)
の、おどおどした
目
(
め
)
つきと、
心配
(
しんぱい
)
そうな
青
(
あお
)
ざめた
顔
(
かお
)
とを
思
(
おも
)
いあわせたのです。
三月の空の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
五
月
(
がつ
)
五
日
(
か
)
の
朝
(
あさ
)
のうちですよ。
金魚
(
きんぎょ
)
をよこせといつてきたのが、その
前
(
まえ
)
の
日
(
ひ
)
の
夕方
(
ゆうがた
)
でしてね。どうしてだか、ひどくいそいでもつてこいつていうんでした。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
丁度
(
ちょうど
)
その
日
(
ひ
)
の
夕方
(
ゆうがた
)
、ドクトル、ハバトフは
例
(
れい
)
の
毛皮
(
けがわ
)
の
外套
(
がいとう
)
に、
深
(
ふか
)
い
長靴
(
ながぐつ
)
、
昨日
(
きのう
)
は
何事
(
なにごと
)
も
無
(
な
)
かったような
顔
(
かお
)
で、アンドレイ、エヒミチをその
宿
(
やど
)
に
訪問
(
たず
)
ねた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ぼくは
街
(
まち
)
をあちこちと気ままに歩いていった。ところが、
夕方
(
ゆうがた
)
ちかくなると、ぼくはすっかり
弱
(
よわ
)
ってしまった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
みんなも
前
(
まえ
)
からそう
思
(
おも
)
っていましたし、きのうの
夕方
(
ゆうがた
)
やってきた二わのカラスもそういいました。
いちょうの実
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
夜中
(
よなか
)
に
起上
(
おきあが
)
って、戸の下に
鍵
(
かぎ
)
をおき、
梱
(
こり
)
をかついで出ていってしまうのだった。そして
幾月
(
いくつき
)
も
姿
(
すがた
)
を見せなかった。それからまた
戻
(
もど
)
ってきた。
夕方
(
ゆうがた
)
、誰かが戸にさわる
音
(
おと
)
がする。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
お月さまのかがやいている、
静
(
しず
)
かな美しい
夕方
(
ゆうがた
)
でした。でも、ついさっきまでは、はげしい吹きぶりでした。人びとは、まだお天気がよくなっていないと思っているにちがいありません。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
学校
(
がっこう
)
にあがってからでも
学校
(
がっこう
)
がひけたあとでは、たいていそこにあつまるのだ。
夕方
(
ゆうがた
)
、
庵主
(
あんじゅ
)
さんが、もう
鐘
(
かね
)
をついてもいいとおっしゃるのをまっていて、
僕
(
ぼく
)
らは
撞木
(
しゅもく
)
を
奪
(
うば
)
いあってついたのだ。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
夕方
(
ゆうがた
)
になって、
和尚
(
おしょう
)
さんが
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
てみますと、中は
真
(
ま
)
っ
暗
(
くら
)
で、
明
(
あか
)
りもついていませんでした。
和尚
(
おしょう
)
さんはおこって
和尚さんと小僧
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
また、一
日
(
にち
)
はたちました。そして、
今日
(
きょう
)
も
太陽
(
たいよう
)
は、
昨日
(
きのう
)
の
夕方
(
ゆうがた
)
のように、
雲
(
くも
)
を
赤
(
あか
)
く
染
(
そ
)
めて
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
に
沈
(
しず
)
みました。
ある夜の姉と弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
で、
身体
(
からだ
)
が
甚
(
ひど
)
く
凍
(
こご
)
えてしまったので、
詮方
(
せんかた
)
なく、
夕方
(
ゆうがた
)
になるのを
待
(
ま
)
って、こッそりと
自分
(
じぶん
)
の
室
(
へや
)
には
忍
(
しの
)
び
出
(
で
)
て
来
(
き
)
たものの、
夜明
(
よあけ
)
まで
身動
(
みうごき
)
もせず、
室
(
へや
)
の
真中
(
まんなか
)
に
立
(
た
)
っていた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
もう
夕方
(
ゆうがた
)
になりました。お父さんは、にわかに気がついたように立ちあがって
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「あなたは五
月
(
がつ
)
五
日
(
か
)
の
夜
(
よる
)
夕方
(
ゆうがた
)
から十二
時頃
(
じごろ
)
まで、どこにいましたか」
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
お
父
(
とう
)
さんが、
夕方
(
ゆうがた
)
村会
(
そんかい
)
からかえって
来
(
き
)
て、こうおっしゃった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
ある
日
(
ひ
)
の
夕方
(
ゆうがた
)
、
小鳥
(
ことり
)
は、
大
(
おお
)
きな
林
(
はやし
)
の
中
(
なか
)
で、みんなと
出
(
で
)
あいました。みんなは、どこへいってきたか? あのあらしのときはどうしたか? と、いろいろにたずねました。
小さな金色の翼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
六日
(
むいか
)
の
間
(
あいだ
)
は
何事
(
なにごと
)
もありませんでした。
七日
(
なのか
)
めの
夕方
(
ゆうがた
)
にことことと
門
(
もん
)
をたたくものがありました。
羅生門
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
その
夕方
(
ゆうがた
)
、
俄然
(
がぜん
)
アンドレイ、エヒミチは
脳充血
(
のうじゅうけつ
)
を
起
(
おこ
)
して
死去
(
しきょ
)
してしまった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その
夕方
(
ゆうがた
)
、おかあさんは
娘
(
むすめ
)
をそばに
呼
(
よ
)
び
寄
(
よ
)
せて、やせこけた手で、
娘
(
むすめ
)
の手をじっと
握
(
にぎ
)
りながら
松山鏡
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
月
(
つき
)
が
窓
(
まど
)
を
明
(
あか
)
るく
照
(
て
)
らした
晩
(
ばん
)
に、サフランの
紅
(
あか
)
い
花
(
はな
)
びらが、
風
(
かぜ
)
にそよぐ
夕方
(
ゆうがた
)
、また、
白
(
しろ
)
いばらの
花
(
はな
)
がかおる
宵
(
よい
)
など、
女
(
おんな
)
は、どんなに
子供
(
こども
)
のころ、
自分
(
じぶん
)
の
村
(
むら
)
で
遊
(
あそ
)
んだことや、
父母
(
ふぼ
)
の
面影
(
おもかげ
)
や
砂漠の町とサフラン酒
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夕方
(
ゆうがた
)
になって、
猿
(
さる
)
はくたびれて、
外
(
そと
)
から
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ました。そして
炉
(
ろ
)
ばたにどっかり
座
(
すわ
)
り
込
(
こ
)
んで
猿かに合戦
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして、
夕方
(
ゆうがた
)
になると、
彼
(
かれ
)
らは、
楽
(
たの
)
しそうにして
帰
(
かえ
)
ってきました。
大きなかしの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちょうどその山にかかった
時
(
とき
)
に日が
落
(
お
)
ちて、
夕方
(
ゆうがた
)
のつめたい
風
(
かぜ
)
がざわざわ
吹
(
ふ
)
いてきました。
山姥の話
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
昨日
(
きのう
)
の
夕方
(
ゆうがた
)
、
彼
(
かれ
)
は、この
山茶花
(
さざんか
)
のところへ
飛
(
と
)
んできました。
寒い日のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夕方
(
ゆうがた
)
になると、
保名
(
やすな
)
が
畑
(
はたけ
)
から
抜
(
ぬ
)
いて
来
(
き
)
た
新
(
あたら
)
しい
野菜
(
やさい
)
や、
仕事
(
しごと
)
の
合間
(
あいま
)
に
森
(
もり
)
で
取
(
と
)
った
小鳥
(
ことり
)
をぶら
下
(
さ
)
げて
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ますと、
葛
(
くず
)
の
葉
(
は
)
は
子供
(
こども
)
を
抱
(
だ
)
いてにっこり
笑
(
わら
)
いながら出て
来
(
き
)
て、
夫
(
おっと
)
を
迎
(
むか
)
えました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
もう
夕方
(
ゆうがた
)
か、
日
(
ひ
)
がかげる。
赤い鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夕方
(
ゆうがた
)
になってやっと、おじいさんは山からしばを
背負
(
せお
)
って
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
ました。
桃太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
その日の
夕方
(
ゆうがた
)
、一雄が茶の間の
隅
(
すみ
)
っこで、いつまでかかってもほんとうに出来ない
積木細工
(
つみきざいく
)
のお
家
(
うち
)
を建てたり、こわしたりしている
間
(
ま
)
に、おばあさんはせっせと玉子焼のしたくにかかっていました。
祖母
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
夕方
(
ゆうがた
)
になって、おじいさんはしばを
背負
(
せお
)
って、山から
帰
(
かえ
)
って
来
(
き
)
て
舌切りすずめ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
するとその日の
夕方
(
ゆうがた
)
、おとうさんは
荷物
(
にもつ
)
をしょって
松山鏡
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
夕方
(
ゆうがた
)
になって、なんにも
知
(
し
)
らないおじいさんは
かちかち山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
夕
常用漢字
小1
部首:⼣
3画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“夕方”で始まる語句
夕方帰
夕方過