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白地
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あからさま
ふりがな文庫
“
白地
(
あからさま
)” の例文
千九百餘年前の猶太人が耶蘇基督の名を
白地
(
あからさま
)
に言ふを避けて唯「ナザレ
人
(
びと
)
」と言つた樣に、恰度それと同じ樣に、彼の三人の紳士をして
所謂今度の事:林中の鳥
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
見兼ての
深切
(
しんせつ
)
先年の
恩報
(
おんがへ
)
しなりとて
一昨日
(
をとゝひ
)
夕方
(
ゆふがた
)
に廿五兩と云金子を
調達
(
てうだつ
)
して持參致されし譯ゆゑ何も別に
不審
(
ふしん
)
に思はるゝ事は是なしと金の出所を
白地
(
あからさま
)
に
咄
(
はな
)
すを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
素女たりしを證するに必要な犬張子を其道具中に入れたのを女兒共に問れて
白地
(
あからさま
)
に説明し難く、守りの厭勝のと種々牽強したので、之を犬形にしたは、辟邪の爲たる事、舊説通りだらう。
蓮の花開く音を聴く事
(旧字旧仮名)
/
南方熊楠
(著)
まづ
他
(
かれ
)
が
許
(
もと
)
に
往
(
ゆ
)
きて、事の
由来
(
おこり
)
を
白地
(
あからさま
)
に語り、この
件
(
こと
)
を頼むに
如
(
し
)
かじ
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
相手取
(
あひてどる
)
公事
(
くじ
)
なれば
白地
(
あからさま
)
には訴へ難し
唯
(
たゞ
)
何
(
なに
)
となく樣子あり
氣
(
げ
)
に
暇
(
いとま
)
を
呉
(
くれ
)
候樣に御願ひ申すとばかり認め是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
遂に、あの頃のお友達は今
怎
(
ど
)
うなつたらうと思ふと、今の我身の果敢なく寂しく頼りなく張合のない、孤獨の状態を、
白地
(
あからさま
)
に見せつけられた樣な氣がして、智惠子は無性に泣きたくなつた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
遂に、
那
(
あ
)
の頃のお友達は今怎うなつたらうと思ふと、今の我身の
果敢
(
はか
)
なく寂しく頼りなく張合のない、孤独の
状態
(
ありさま
)
を、
白地
(
あからさま
)
に見せつけられた様な気がして、智恵子は無性に泣きたくなつた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
聞お
菊
(
きく
)
は
尚々
(
なほ/\
)
悲
(
かな
)
しく
白地
(
あからさま
)
に云んと思へども母の
教
(
をしへ
)
の通り父の
科
(
とが
)
を
訴
(
うつた
)
へるも同前云ねば吉三郎は殺されんと心を
千々
(
ちゞ
)
に
傷
(
いた
)
め
居
(
ゐ
)
る
體
(
てい
)
を大岡殿
敏
(
はや
)
くも
察
(
さつ
)
しられ
其方
(
そのはう
)
は吉三郎を
牢舍
(
らうしや
)
さするや
父
(
ちゝ
)
利兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“白地”の意味
《名詞》
【しろじ】紙、布等で、地の白いもの。
【しらち】公図で地番が付されていない土地。
【はくち】白い生地、更地、素人の女。
(出典:Wiktionary)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“白地”で始まる語句
白地絖
白地絣
白地鳥