“垂帛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
カーテン50.0%
たれ25.0%
たれぎぬ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渠は突然いきなり其硝子戸を開けて、腰を屈めて白木綿を潜つたが、左の肩を上げた其影法師が、二分間許りも明瞭くつきり垂帛カーテンに映つて居た。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
几帳きちょう垂帛たれを上へ掛けて、それがまた横へ押しやられてあった。灯を明るくともして縫い物をしている女が三、四人いた。美しい童女は糸をっていたが、宮はその顔にお見覚えがあった。
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そうではあっても、几帳きちょう垂帛たれぎぬ縫開ぬいあけから手で外へかき出した髪のあまりのみごとさにしばらく鋏の手を動かすことはできなかった。
源氏物語:55 手習 (新字新仮名) / 紫式部(著)