“酌交”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くみかは50.0%
くみかわ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
得たれば久々ひさ/″\にて一ぱいのまふと或料理屋あるれうりや立入たちいり九郎兵衞惣内夫婦三人車座くるまざになりさしおさへ數刻すうこく酌交くみかはせしがやゝ戌刻過いつゝすぎやうやく此家を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『お見立みたて』と言つて、別離わかれの酒を斯の江畔かうはんの休茶屋で酌交くみかはすのは、送る人も、送られる人も、共に/\長く忘れまいと思つたことであつたらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
と是れから酒を酌交くみかわせ、橋本幸三郎がの老人にも御馳走を致し、翌日腕車くるまで瑞穂野村なる万福寺へ参って見ると、樹木繁茂致し、また一面に田畑も見晴しのい処で
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
このお正月は御男子御出生と二つお目出度がかさなり、京の初春もわがものと思召おぼしめし、ひとしお御一家の笑声も華やかに、昔の遊び仲間も集り、都の極上の酒を酌交くみかわし、とかく楽しみは京の町人
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)