“酌婦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃくふ66.7%
おんな11.1%
しやくふ11.1%
ウエートレス11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まゆ仲買なかがいの男と酌婦しゃくふ情死しんじゅうした話など、聞けば聞くほど平和だと思った村にも辛い悲しいライフがあるのを発見した。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
接待とりもちの村嬢や酌婦おんななどが、銚子を持って右往左往し、拒絶ことわる声、進める声、からかう声、笑う声、景気よさは何時いつまでも続いた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
つまりおせいは、そのバラック飲食店で姉といつしよに、ゴロツキのやうな客相手に酌婦しやくふめいたことをするのはいやだと云つて逃げて来たやうな訳なんだ。
椎の若葉 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
「マーメイド・タバンの酌婦ウエートレスには、お前から俺の言葉を伝えておいてくれ——玉虫を見つけたら旅先から届けるからに、俺の君に寄する複雑な愛のしるしとして胸飾りにしてくれ——と。」
吊籠と月光と (新字新仮名) / 牧野信一(著)