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酌婦
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しゃくふ
ふりがな文庫
“
酌婦
(
しゃくふ
)” の例文
繭
(
まゆ
)
の
仲買
(
なかが
)
いの男と
酌婦
(
しゃくふ
)
と
情死
(
しんじゅう
)
した話など、聞けば聞くほど平和だと思った村にも辛い悲しいライフがあるのを発見した。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
浅草公園の
銘酒屋
(
めいしゅや
)
に遊んで、田舎出の
酌婦
(
しゃくふ
)
に
貯蓄債券
(
ちょちくさいけん
)
をやろうかなどゝ
戯談
(
じょうだん
)
を云った。彼は
製本屋
(
せいほんや
)
の職工から浅草、吉原の消息を聞いて居たのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
前身は甲府の
酌婦
(
しゃくふ
)
だというものもあれば、遊女もしたことがあるという噂だった。性格に把手の無い女だった。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
四十三、四年頃にいたりて
正宗白鳥
(
まさむねはくちょう
)
浜町の私窩子を描き、
小栗風葉
(
おぐりふうよう
)
は鶴巻町辺の
酌婦
(
しゃくふ
)
の事を小説に書きしことあるやうに覚えしが今その名を憶ひ得ず。暫く
後考
(
こうこう
)
を
俟
(
ま
)
つ。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「若い者には困るな。」と、安行も共に笑いながら、「あれは
酌婦
(
しゃくふ
)
だろう。何という名だ。」
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
料理場と子供を置く所になっていますと答えた。子供とは
酌婦
(
しゃくふ
)
芸妓
(
げいしゃ
)
の
類
(
たぐい
)
を
指
(
さ
)
すものだろうと推察した。眼の下に橋が渡してある。厚くはあるが幅一尺足らずの板を八つ橋に
継
(
つ
)
いだものに過ぎない。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一口に
酌婦
(
しゃくふ
)
とは云うものの、お葉は柳屋の一枚看板で、東京生れの気前は
好
(
よ
)
し、
容貌
(
きりょう
)
も好し、山の中には珍しい粋な
姐
(
ねえ
)
さんとして、ここらの相場を狂わしている
流行児
(
はやりっこ
)
である。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
酌
常用漢字
中学
部首:⾣
10画
婦
常用漢字
小5
部首:⼥
11画
“酌婦”で始まる語句
酌婦茶屋