“くみかは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
酌交60.0%
汲交20.0%
宴交20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『お見立みたて』と言つて、別離わかれの酒を斯の江畔かうはんの休茶屋で酌交くみかはすのは、送る人も、送られる人も、共に/\長く忘れまいと思つたことであつたらう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
たゝきモシお光さんお光さんと云者のある誰ならんと振返ふりかへりつゝ打見やれば元益方にて祝酒いはひざけ汲交くみかはしゐて歸り來る庄兵衞なれば此方は發と怒りの餘に飛附てとはやこゝろ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まづ首尾しゆびよく行て來たゆゑ必定ひつぢやう破談に成るだらうと咄してゐたは氣が付ねど常にはなかわる兄弟きやうだい今日のみ一つ座敷に在て酒汲交くみかはすは稀代きたいなことと思つてゐたが咄しの樣子と彼是かれこれかんがへ合すればいよ/\渠奴きやつに相違ない惡さも惡き二個ふたりの者如何してくりようとこぶし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
述て種々饗應もてなしけるに後藤もつゝがなき歡びを云て暫時しばらくさけ宴交くみかはせしがやがて半四郎を養子にもらたきよし物語りしに半左衞門も大いに悦び迅速すみやかに承知なしければ此に於て萬事のはな調とゝのひ五左衞門はたゞちに半四郎を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)