“酌器”の読み方と例文
読み方割合
サバリ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私も愉快になって酒の酌器サバリを重ね、又久し振りにありついた臓物に舌鼓を打った。その中に方々から男達が真中へ踊り出て乱舞となり、唄声は一層悲痛な調を帯びて来た。
親方コブセ (新字新仮名) / 金史良(著)
みんなで臓物トンチャンを焼きながら濁白タクペギ(濁り酒)をついだ白い酌器サバリを廻しつつ歌い合っていた。片隅で一人の男は長鼓を打ち鳴らし、真中では先刻の親方コブセが立ち上って踊っている最中だった。
親方コブセ (新字新仮名) / 金史良(著)