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『人の顔』
ふりがな文庫
『
人の顔
(
ひとのかお
)
』
チエ子は奇妙な児であった。 孤児院に居るうちは、ただむやみと可愛いらしい、あどけない一方の児であったが、五ツの年の春に、麹町の番町に住んでいる、或る船の機関長の家庭に貰われて来てから一年ばかり経つと、何となく、あたりまえの児と違って来た。 …
著者
夢野久作
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新青年」1928(昭和3)年3月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約12分(500文字/分)
朗読目安時間
約20分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
髪
(
つむ
)
外
(
そ
)
突然
(
だしぬけ
)
瞭
(
みは
)
明日
(
あした
)
普通
(
なみ
)
指
(
ゆびさ
)
暗
(
やみ
)
後
(
のち
)
家庭
(
うち
)
宛
(
ずつ
)
電燈
(
でんき
)
唖児
(
おし
)
魘
(
おび
)
肖
(
に
)
草履
(
ぞうり
)
褞袍
(
どてら
)
貰
(
もら
)
結
(
ゆ
)
箸
(
はし
)
躓
(
つまず
)
邪慳
(
じゃけん
)
身体
(
からだ
)
軒燈
(
けんとう
)
這入
(
はい
)
瓦斯
(
ガス
)
鐘型
(
つりがねがた
)
間
(
ま
)
隣家
(
となり
)
青褪
(
あおざ
)
鬢
(
びん
)
鳥打
(
とりうち
)
麹町
(
こうじまち
)
悄気
(
しょげ
)
丸髷
(
まるまげ
)
倫敦
(
ロンドン
)
児
(
こ
)
向家
(
むかい
)
噤
(
つぐ
)
土蔵
(
くら
)
外套
(
がいとう
)
嫩葉
(
わかば
)
室
(
へや
)
家
(
うち
)
竦
(
すく
)
悧溌
(
りはつ
)
描
(
か
)
撫
(
な
)
星霧
(
せいむ
)
殖
(
ふ
)
温柔
(
おとな
)
上海
(
シャンハイ
)
睨
(
にら
)
瞼
(
まぶた
)
穿
(
は
)