“向家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むかい66.7%
むこう22.2%
むけえ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから血に染まった匕首と両手を、向家むかいのペンペン草を生やした屋根の上の青空の方向に高く挙げて力一パイ叫んだ。悲痛な甲高い声で
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
チョット電燈でんきを消すから、その窓から向家むこうの屋根をのぞいて御覧なさい……ホラ、あんなに雪がまだらになって凍り付いているでしょ。
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「冗談じゃあねえぜ。あれを見な。もうとうに陽がかげって、お向家むけえの油障子にあかりがにじんでいるのだ。かれこれ一刻半いっときはんもぐっすりたかな。どうだった、夢は見たかえ」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)