向家むこう)” の例文
チョット電燈でんきを消すから、その窓から向家むこうの屋根をのぞいて御覧なさい……ホラ、あんなに雪がまだらになって凍り付いているでしょ。
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
... 自堕落者揃いだ。おばにしてもあねにしても。……私だってこれで老父さんには敗けないつもりだからねえ」……「向家むこうの阿母さんが木村の婆さんに、今度工藤の兄さんが脳病で帰ってきたということだが、工藤でもさぞ困ることだろうと言ってたそうなが、考えてみるとつまり脳病といったようなもんさね。ヒヒヒ」
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
寝台ベッドから取って来た白い毛布にくるまってガタガタに寒くなりながら立っていると、ヤングは大急ぎで、向家むこうの横路地の間から
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
向家むこうの屋根の雪のまだら
支那米の袋 (新字新仮名) / 夢野久作(著)