“青褪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおざ81.8%
あをざ18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時、またも闇の中に、ポツリと一点燐光のような青褪あおざめた円光が浮かんだが、図太い男の破鐘われがね声がすぐとそこから聞こえて来た。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
下唇をギリギリと噛んだまま見る見るうちに青褪あおざめて行くうちに、白い眼をすこしばかり見開いたと思うと、ガックリとあおむいた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
君子きみこ不審いぶかしさに母親はゝおや容子ようすをとゞめたとき彼女かのぢよ亡夫ばうふ寫眞しやしんまへくびれて、しづかに、顏色かほいろ青褪あをざめて、じろぎもせずをつぶつてゐた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
新聞社と雑誌社から頼まれて夜分遅くまで投書の和歌を添削する所から其の安眠不足などの所為せゐで、近年滅切めつき身体からだが痩せこけて顔色も青褪あをざめて居る。
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)