『二つの松川（ふたつのまつかわ）』

かわいい二本のレールは、乱雑に積み重ねられた伐材の中に消えていた。あわてて二、三尺の赤土をかき登ると、思いもかけなかった大道がかなりの急カーヴを描いて目の前にあった。大雨の跡をしのばせる水たまりが諸所に光って、湿った白砂の上には太いタイヤの …

著者	細井吉造
ジャンル	芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション
初出	「旅」1936（昭和11）年11月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約10分（500文字/分）
朗読目安時間	約16分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

廊下（コリダア） 風越（ふうえつ） 岩壁（フルー） 崩潰（ぬけ） 悲歌（エレジー） 歩幅（ストライド） 蒼穹（あおぞら） 薪（たきぎ） 贅（おご） 州（す） 急箭（きゅうせん） 磧（かわら） 椈（ぶな） 穹窿（きゅうりゅう） 荒（すさ） 裡（うち） 貢物（みつぎもの） 辺陬（へんすう） 遁入（とんにゅう） 隠蔽（いんぺい） 須臾（しゅゆ） 鰐（わに） 鳥屋（とや） 磊々（らいらい） 相剋（そうこく） 楢（なら） 乗越（のっこし） 木樵（きこり） 昨夜（ゆうべ） 惨憺（さんたん） 岩魚（いわな） 屏息（へいそく） 射（さ） 妖（あや） 天幕（テント） 大平（おおだいら） 可憐（かれん） 凝（こ） 優姿（やさすがた）