“ヌク”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ぬく
語句割合
50.0%
16.7%
16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また一時イツトキ廬堂イホリダウを𢌞つて、音するものもなかつた。日は段々けて、小晝コビルヌクみが、ほの暗い郎女の居處にも、ほつとりと感じられて來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ヌクからに、身をさむくする秋霜アキノシモ。こゝろにしみて、うれしかりけり
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一月六日 雨、何といふ薄気味の悪いヌクさだらう、そして何といふ陰欝な空模様だらう。
行乞記:02 三八九日記 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
完了の助動詞の「ぬ」、「ヌマ」「ヌク」「ヌシ」「キヌ」などの「ヌ」は「奴」の類の文字で書いて、前の「怒」の類の文字では書かず、別の類に属する。
古代国語の音韻に就いて (新字新仮名) / 橋本進吉(著)