“瓶掛”の読み方と例文

読み方	割合
びんかけ	100.0%

びんかけ

……段の上り口の傍（わき）に、水屋のような三畳があって、瓶掛（びんかけ）、茶道具の類が置いてある。そこの火鉢とへ、取分けた。それから隣座敷へ運ぶのだそうで、床の間の壁裏が、その隣座敷。

鷭狩 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

「そこの瓶掛（びんかけ）に、湯がわいておるか」

梅里先生行状記 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

入交（いれかわ）って、歯を染めた、陰気な大年増が襖際（ふすまぎわ）へ来て、瓶掛（びんかけ）に炭を継いで、茶道具を揃えて銀瓶を掛けた。そこが水屋のように出来ていて、それから大廊下へ出入口に立てたのが件（くだん）の金屏風。

みさごの鮨 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

瓶	常用漢字 中学 部首:⽡ 11画
掛	常用漢字 中学 部首:⼿ 11画