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鬚髯
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ひげ
ふりがな文庫
“
鬚髯
(
ひげ
)” の例文
顎
(
あご
)
から頬へかけての
鬚髯
(
ひげ
)
はありませんが、病気中は剃らなかったと見えて、
一分
(
いちぶ
)
に足らぬ黒い濃い毛が密生しておりました。
髭の謎
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
山陽ホテルの駅前街路を見晴らす豪華な一室に、立派な
緞子
(
どんす
)
の支那服を着た、
鬚髯
(
ひげ
)
と眉毛の長い
巨漢
(
おおおとこ
)
が坐っていた。
人間レコード
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
一人
(
ひとり
)
は
張飛
(
ちやうひ
)
の
痩
(
やせ
)
て
弱
(
よわ
)
くなつたやうな
中老
(
ちゆうらう
)
の
人物
(
じんぶつ
)
。
一人
(
ひとり
)
は
關羽
(
くわんう
)
が
鬚髯
(
ひげ
)
を
剃
(
そ
)
り
落
(
おと
)
して
退隱
(
たいゝん
)
したやうな
中老
(
ちゆうらう
)
以上
(
いじやう
)
の
人物
(
じんぶつ
)
。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
飛白
(
かすり
)
の筒袖羽織、
禿
(
ち
)
びた
薩摩下駄
(
さつまげた
)
、
鬚髯
(
ひげ
)
もじゃ/\の彼が
風采
(
ふうさい
)
と、
煤竹
(
すすたけ
)
色の被布を着て痛そうに
靴
(
くつ
)
を
穿
(
は
)
いて居る白粉気も何もない女の
容子
(
ようす
)
を、
胡散
(
うさん
)
くさそうにじろじろ見て居た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
色眼鏡
(
いろめがね
)
をかけて顔いっぱいに
鬚髯
(
ひげ
)
をはやしていましたから、こいつ
胡散
(
うさん
)
な奴だと思って
捩
(
ね
)
じ
伏
(
ふ
)
せにかかりますと、先方もさるもの、猛然として私をつきのけようとしましたので、次の瞬間、ドタン
紅色ダイヤ
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
“鬚髯”の意味
《名詞》
あごひげとほおひげ。ひげ。
(出典:Wiktionary)
鬚
漢検1級
部首:⾽
22画
髯
漢検1級
部首:⾽
15画
“鬚”で始まる語句
鬚
鬚面
鬚根
鬚男
鬚武者
鬚野
鬚眉
鬚髪
鬚深
鬚侍