“ほっす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
払子87.1%
法主3.2%
塵尾3.2%
父法主3.2%
麈尾3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と快川(かいせん)は、伊那丸(いなまる)の落ちたのを見とどけてから、やおら、払子(ほっす)を衣(ころも)の袖(そで)にいだきながら、恵林寺(えりんじ)の楼門(ろうもん)へしずかにのぼっていった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九月二十五日に九条家に入り、新男爵邸に即日移り、十二月には、先発の法主(ほっす)夫妻のあとを追って新婚旅行に、欧洲へ渡航する。しかも新郎は、英国に留学する約束だった。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
十七の一月三日、暹羅(シヤム)皇太子が西本願寺を訪問され、武子さんも拝謁されたが、病いをおして歓迎、法要をつとめ、その縁談に進んで同意だった、父法主(ほっす)が急に重態となり遷化(せんげ)されたので
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
そのうえ口鬚が生えてりっぱな顔になりましたが、それからまた一年半ばかりすると、また夢に鬚の白い黒い冠を着けた老人が、長い塵尾(ほっす)を持って、金甲神を伴れて来て、お前の腹を易えてやろう
推古(すいこ)女帝に講したまいし御経(おんきょう)ときいたが、君とは、父法主(ほっす)でも、兄法主でもない人を指している。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
春院(しゅんいん)いたずらに更(ふ)けて、花影(かえい)欄(おばしま)にたけなわなるを、遅日(ちじつ)早く尽きんとする風情(ふぜい)と見て、琴(こと)を抱(いだ)いて恨(うら)み顔なるは、嫁ぎ後(おく)れたる世の常の女の習(ならい)なるに、麈尾(ほっす)に払う折々の空音(そらね)に
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)