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麈尾
ふりがな文庫
“麈尾”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
しゆび
50.0%
ほっす
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しゆび
(逆引き)
朱柄
(
しゆえ
)
の
麈尾
(
しゆび
)
をふりふり、裸の男にたからうとする
虻
(
あぶ
)
や蠅を追つてゐたが、
流石
(
さすが
)
に少しくたびれたと見えて、今では、例の
素焼
(
すやき
)
の瓶の側へ来て、七面鳥のやうな恰好をしながら
酒虫
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
黄色い
法衣
(
ころも
)
を着て、その肩に、縮れた髪の伸びたのを、うるささうに垂らしてゐる。それが、朱柄の
麈尾
(
しゆび
)
を持つたまゝ、のつそり
室
(
へや
)
のまん中に立つた。挨拶もしなければ、口もきかない。
酒虫
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
麈尾(しゆび)の例文をもっと
(1作品)
見る
ほっす
(逆引き)
春院
(
しゅんいん
)
いたずらに
更
(
ふ
)
けて、
花影
(
かえい
)
欄
(
おばしま
)
にたけなわなるを、
遅日
(
ちじつ
)
早く尽きんとする
風情
(
ふぜい
)
と見て、
琴
(
こと
)
を
抱
(
いだ
)
いて
恨
(
うら
)
み顔なるは、嫁ぎ
後
(
おく
)
れたる世の常の女の
習
(
ならい
)
なるに、
麈尾
(
ほっす
)
に払う折々の
空音
(
そらね
)
に
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
麈尾(ほっす)の例文をもっと
(1作品)
見る
“麈尾”の意味
《名詞》
僧などが持つ払子。元は、虫を払う目的のもの。鹿の群れは大鹿(麈)の尾を振る方向に従うとの説話よりこの名がついた。
(出典:Wiktionary)
麈
漢検1級
部首:⿅
16画
尾
常用漢字
中学
部首:⼫
7画
“麈”で始まる語句
麈
“麈尾”のふりがなが多い著者
夏目漱石
芥川竜之介