“麈尾(ほっす)” の例文
春院(しゅんいん)いたずらに更(ふ)けて、花影(かえい)欄(おばしま)にたけなわなるを、遅日(ちじつ)早く尽きんとする風情(ふぜい)と見て、琴(こと)を抱(いだ)いて恨(うら)み顔なるは、嫁ぎ後(おく)れたる世の常の女の習(ならい)なるに、麈尾(ほっす)に払う折々の空音(そらね)に
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)