“ほつす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
払子41.7%
拂子33.3%
16.7%
法主8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、いつもの和尚様が払子ほつすを持つて出て来て、綺麗なお姫様の前へ行つて叩頭おじぎをしたと思ふと、自分の方へ歩いて来た。高い足駄を穿いてゐる。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
しか骨董こつとうのつくほどのものは、ひとつもないやうであつた。ひとりなんともれぬおほきなかめかふが、眞向まむかふるしてあつて、其下そのしたからながばんだ拂子ほつす尻尾しつぽやうてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
けだし漢土かんどくま酉陽雑俎いうやうざつそせつのごとくにや。およそ猟師れふし山に入りて第一だいいちほつすところの物は熊なり。一熊いちゆうればその皮とそのきもと大小にもしたがへども、おほかたは金五両以上にいたるゆゑに猟師れふしほつするなり。
まだ大学にゐる現在の若い法主ほつすのことをよく知つてゐる、話の面白いお坊さんのお経を聴いたりしてゐるうちに、夕風がそよいで来た。
町の踊り場 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)