“表白”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ヘウビヤク20.0%
あらは20.0%
いひあらは20.0%
ひょうはく20.0%
ヒョウハク20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其法養の趣旨を述べるのが表白ヘウビヤクである。此も唱導と言ふが、中心は此処にない。唯、表白は祭文化、宴曲化し、美辞や警句をつらねるので、会衆に喜ばれた。
この本の著者——猪子蓮太郎の思想は、今の世の下層社会の『新しい苦痛』を表白あらはすと言はれて居る。人によると、彼男あのをとこほど自分を吹聴ふいちやうするものは無いと言つて、妙に毛嫌するやうな手合もある。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
『実は、御願ひがあつて上りました。』と前置をして、級長は一同の心情こゝろもち表白いひあらはした。何卒どうかして彼の教員を引留めて呉れるやうに。仮令たとへ穢多であらうと、其様そんなことはいとはん。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
今日でも箏曲そうきょく地唄じうたのことを「当道音楽」と称しているので、耳新しい言葉ではないが、その頃にあっては平曲、浄瑠璃、表白ひょうはく、その他の雑藝を以て生活していた盲人の組合、所謂いわゆる「座」であって
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「ナルホド、ソレモ一理窟ヒトリクツ。」日本ニッポン古来コライノコノ日常語ニチジョウゴガ、スベテヲカタリツクシテイル。首尾シュビ一貫イッカン秩序整然チツジョセイゼン。ケサノコノハシガキモマタ、純粋ジュンスイ主観的シュカンテキ表白ヒョウハクニアラザルコトハ、皆様ミナサマ承知ショウチ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)