“ひょうはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒョウハク
語句割合
漂泊86.2%
飄泊6.9%
漂白3.4%
表白3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして、現在の仕事や義務や身分などをこと/″\く忘却して、想像の国に漂泊ひょうはくしながら、恍惚たる心境を持続して居る。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
夫故それゆえ江戸には門戸を維持するあたはず始終田舎へ而已のみ飄泊ひょうはく致し候次第なり。『安政絶句』に相洩し候はあえて意あるにらず。唯游歴而已致し候故むことを得ず相洩し候儀に御座候。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
まるでこんなあわれな旅のものなどを漂白ひょうはくしてしまいそう、並木の青い葉がむしゃくしゃにむしられて、雨のつぶと一緒いっしょかたいみちをたたき、えだまでがガリガリ引きかれてりかかりました。
ガドルフの百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
今日でも箏曲そうきょく地唄じうたのことを「当道音楽」と称しているので、耳新しい言葉ではないが、その頃にあっては平曲、浄瑠璃、表白ひょうはく、その他の雑藝を以て生活していた盲人の組合、所謂いわゆる「座」であって
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)