“ひょうはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヒョウハク
語句割合
漂泊91.3%
表白4.3%
飄泊4.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでわたしたちもまたなつかしい冬の休息所を見捨みすてて、またもやれない漂泊ひょうはくの旅に出て行かなければならなかった。
と、ふと漂泊ひょうはくの家族に、あす知れぬそれらの者の運命に、親として、良人おっととして、主人として、断腸の感を抱いていたのであるまいか。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひそかに、光秀のもとを訪れたその頃は、管領家の流れをむ家すじとはいえ、彼もまた漂泊ひょうはくの一志士に過ぎなかったのである。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、吾々山岳切支丹族のなかまは、その漂泊ひょうはくしてゆくところの武甲ぶこうの山や秩父の奥に、いくつもの耶蘇教会やそきょうかいをもっている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七郎の子はとう漂泊ひょうはくしていって、姓をとうと変えていたが、兵卒から身を起し、軍功によって同知将軍になって遼陽りょうように帰って来た。
田七郎 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
こゝに「当道」というのは、今日でも箏曲そうきょく地唄じうたのことを「当道音楽」と称しているので、耳新しい言葉ではないが、その頃にあっては平曲、浄瑠璃、表白ひょうはく、その他の雑藝を以て生活していた盲人の組合
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
青年時代の彼がまた飄泊ひょうはくの旅から引返して来て、一旦いったん家出をした恩人の田辺の許へきまりの悪い坊主頭で一緒にわびを入れに行ったのも、この兄だ。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この短い言葉の蔭に隠されてある昔の人の飄泊ひょうはくの思いもひどく彼の身にみた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)