“茲所”の読み方と例文
読み方割合
こゝ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隣の連中は余程世間が広い男達と見えて、右左みぎひだりかへりみて、彼所あすこにはだれがゐる、茲所こゝにはだれがゐるとしきりに知名な人の名をくちにする。なかには離れながら、互に挨拶をしたのも一二人いちににんある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
此団扇をかざして立つた姿勢がい。流石さすが専門家はちがひますね。茲所こゝに気がいたものだ。光線が顔へあたる具合がうまい。かげと日なた段落だんらく確然かつきりして——顔丈でも非常に面白い変化がある
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)