“茲年”の読み方と例文
読み方割合
ことし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さるに茲年(ことし)四月(うづき)の比(ころ)、かの童児(わらは)かりそめの病に臥しけるが、日を経(へ)ておもくなやみけるを四一痛(いた)みかなしませ給うて、四二国府(こうふ)の典薬(てんやく)の四三おもだたしきをまで迎へ給へども
狂ひに狂ひし頑癖も稍(やゝ)静まりて、茲年(ことし)人間生活の五合目の中阪にたゆたひつゝ、そゞろに旧事を追想し、帰心矢の如しと言ひたげなるこの幻境に再遊の心は、この春松島に遊びし時より衷裡(ちゆうり)を離れず。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)