“茲俊”の読み方と例文
読み方割合
これとし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中国では、桜山茲俊これとしが笠置に応じてのろしをあげ、それは破れたが、なお宮方の士は多いと聞くし、また日像のはなしで
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、つたえて来たし、また、はるか備後の桜山四郎茲俊これとしも、同国一ノ宮を城郭じょうかくとして、宮方加担を声明し、兵を山陽にあつめているとの早馬だった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきに備前で宮方に呼応した桜山茲俊これとしは、一時破竹はちくの勢いをみせ、またたくまに備中、安芸のあたりは、その配下かとみえましたが、笠置、赤坂の落城がきこえて、部下は離散し
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)