“城郭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうかく76.9%
じやうくわく7.7%
へだて7.7%
まち7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
というような、極めて悪性な讒言ざんげんと、偽装ぎそう腐心ふしんし、そのまに、毛利家の軍事顧問を入れ、城郭じょうかくほりを深め、塀を高くしていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
拔け荷を扱つて暴富をほこつた釜屋の構へは、嚴重の上にも嚴重を極めて、忍び返しを打つた凄まじい塀の中には、城郭じやうくわくのやうな家造りが物々しくも軒を連ねて居ります。
左様さういふ風だから、後進の丑松に対しても城郭へだてを構へない。放肆ほしいまゝに笑つたり、嘆息したりして、日あたりの好い草土手のところへ足を投出し乍ら、自分の病気の話なぞを為た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そのみちはまだ一度も通ったことのない路であった。そして、ある城郭まちへいったが、そこは帝王のいる都のようであった。
考城隍 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)