“茲等”の読み方と例文
読み方割合
こゝら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つれ王子へ花見にゆくつもりで辨當べんたうなぞも容易ようい致し參りましたれどはや草臥くたびれ殊にははらすきしより茲等こゝらで開いて一ぱいと思へど通に掛茶屋も有ねばじつこうじてをりしが只今たゞいま水をいたゞいたを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
荻沢はもとより心から大鞆の言葉を信ずるに非ず今はあたかも外に用も無し且は全く初陣なる大鞆の技量を試さんとも思うにより旁々かた/″\其言う儘に従えるなり(大)では長官少し暑いけどが茲等こゝら
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
取せ急がし立れば幼稚のならぜにを貰ひしうれしさに初の不平ふへい何處どこへやらあと引添ひきそひ出行きつ音羽の村へ差掛さしかゝり七丁目まで來りければたしか茲等こゝらと忠兵衞が歩行あるきながら四邊あたりを見たりぬ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)