“引添”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきそ55.6%
ひっそ33.3%
ひきそひ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書生が往きかけるので、主翁もすぐあと引添ひきそうて往った。池のそばや林の中に書生の姿が見えた。主翁はただ書生に遅れまいと思っていて往った。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
車に引添ひっそうてまだ一人、四十許りの、四角なかおの、茸々もじゃもじゃひげの生えた、人相の悪い、矢張やっぱり草鞋穿わらじばきの土方風の男が、古ぼけて茶だか鼠だか分らなくなった
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
取せ急がし立れば幼稚のならぜにを貰ひしうれしさに初の不平ふへい何處どこへやらあと引添ひきそひ出行きつ音羽の村へ差掛さしかゝり七丁目まで來りければたしか茲等こゝらと忠兵衞が歩行あるきながら四邊あたりを見たりぬ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)