“言解”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいと33.3%
いいとく16.7%
いひと16.7%
いひとか16.7%
いひとき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殺さんと迄に猛りたれど妾たくみに其疑いを言解いいときたり斯くても妾は何故か金起を思い切る心なく金起も妾をすてるに忍びずとて猶お懲りずまに不義の働きを為し居たり
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
言解いいとく様の我をあざむくとも思われねば、得三は疑い惑い、さあらんには今しがた畦道あぜみちを走りし婦人おんなこそ、籠を脱けたる小鳥ならめ、下枝一たび世にいでなば悪事の露顕は瞬く間と、おのが罪に責められて
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貫一は読了よみをはるとひとしく片々きれきれに引裂きて捨ててけり。宮の在らば如何いかにとも言解くなるべし。彼のしたし言解いひとかば、如何に打腹立うちはらだちたりとも貫一の心のけざることはあらじ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
聞て大いにおどろもし此事表立おもてだて吟味をうける時は是非共今迄の惡事を彼等よりちく一申し立て露顯ろけんに及ばん我れ夫れを言解いひとかん道なし是れ自ら石を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ころしましたるおぼえは決して御座なく是は定めし人ちがひならんと種々いろ/\言解いひときけるそばより女房お節も取縋とりすがり九助は勿々なか/\人殺ひとごろしなど致す者では御座りませぬ何卒御堪忍かんにんなされて下されと倶々とも/″\泣詫なきわびる斯る處へ譜代ふだいの三五郎もはせ來り其所へ平伏ひれふし御役人樣九助儀は勿々なか/\人など殺す樣な者では御座りませぬと右左みぎひだりより取付わびるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)