“泣詫”の読み方と例文
読み方割合
なきわび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
剥出むきだし是サ此子はこはい事はない此伯父と一所に歩行々々あゆめ/\引摺ひきずり行を娘はアレ/\勘忍かんにんして下されませ母樣かゝさまが待て居ますと泣詫なきわびるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
役人耳にも入ず白睨にらみ付てぞ引立ける富右衞門は女房おみねに向ひ此もとより我が身におぼえなきことなれば御郡代樣ぐんだいさまの御前にて申譯は致すなり必ず心配しんぱいすることなかれと云ども流石さすが女氣をんなぎのお峰は又も取縋とりすがり涙と共に泣詫なきわびるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ころしましたるおぼえは決して御座なく是は定めし人ちがひならんと種々いろ/\言解いひときけるそばより女房お節も取縋とりすがり九助は勿々なか/\人殺ひとごろしなど致す者では御座りませぬ何卒御堪忍かんにんなされて下されと倶々とも/″\泣詫なきわびる斯る處へ譜代ふだいの三五郎もはせ來り其所へ平伏ひれふし御役人樣九助儀は勿々なか/\人など殺す樣な者では御座りませぬと右左みぎひだりより取付わびるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)