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吹立
ふりがな文庫
“吹立”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
ふきた
60.0%
ふきたつ
40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふきた
(逆引き)
雨戸
(
あまど
)
を
開
(
あ
)
けて
欄干
(
らんかん
)
から
外
(
そと
)
を
見
(
み
)
ると、
山気
(
さんき
)
が
冷
(
ひやゝ
)
かな
暗
(
やみ
)
を
縫
(
ぬ
)
つて、
橋
(
はし
)
の
上
(
うへ
)
を
提灯
(
ちやうちん
)
が
二
(
ふた
)
つ
三
(
み
)
つ、どや/\と
人影
(
ひとかげ
)
が、
道
(
みち
)
を
右左
(
みぎひだり
)
へ
分
(
わか
)
れて
吹立
(
ふきた
)
てる
風
(
かぜ
)
に
飛
(
と
)
んで
行
(
ゆ
)
く。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
廷珸は大喜びで、天下一品、価値
万金
(
ばんきん
)
なんどと
大法螺
(
おおぼら
)
を
吹立
(
ふきた
)
て、かねて
好事
(
こうず
)
で鳴っている
徐六岳
(
じょりくがく
)
という
大紳
(
たいしん
)
に売付けにかかった。徐六岳を最初から廷珸は好い鳥だと狙っていたのであろう。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
吹立(ふきた)の例文をもっと
(3作品)
見る
ふきたつ
(逆引き)
蚊いぶし火鉢に火を取分けて三尺の椽に
持出
(
もちいだ
)
し、拾ひ集めの杉の葉を
冠
(
かぶ
)
せてふうふうと
吹立
(
ふきたつ
)
れば、ふすふすと
烟
(
けぶり
)
たちのぼりて
軒場
(
のきば
)
にのがれる蚊の声
悽
(
すさ
)
まじし
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
蚊
(
か
)
いぶし
火鉢
(
ひばち
)
に
火
(
ひ
)
を
取分
(
とりわ
)
けて三
尺
(
じやく
)
の
椽
(
ゑん
)
に
持出
(
もちいだ
)
し、
拾
(
ひろ
)
ひ
集
(
あつ
)
めの
杉
(
すぎ
)
の
葉
(
は
)
を
冠
(
かぶ
)
せてふう/\と
吹立
(
ふきたつ
)
れば、ふす/\と
烟
(
けふり
)
たちのぼりて
軒塲
(
のきば
)
にのがれる
蚊
(
か
)
の
聲
(
こゑ
)
凄
(
すさ
)
まじゝ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
吹立(ふきたつ)の例文をもっと
(2作品)
見る
吹
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“吹”で始まる語句
吹
吹聴
吹雪
吹上
吹出
吹聽
吹込
吹矢
吹掛
吹消
“吹立”のふりがなが多い著者
樋口一葉
泉鏡太郎
幸田露伴
夢野久作
泉鏡花