“差懸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さしかか50.0%
さしかゝ37.5%
さしか12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地虫のようないびきを立てつつ、大崩壊に差懸さしかかると、海が変って、太平洋をあおる風に、提灯のろうが倒れて、めらめらと燃えついた。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
くるまはやがて町端まちはづれを離れて、暗い田舎道へ差懸さしかゝつた。くろい山の姿が月夜の空にそゝり立つて、海のやうに煙つた青田から、蛙が物凄くきしきつてゐた。
或売笑婦の話 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
なくば隱見ゐんけん出沒しゆつぼつ氣長きながわがふねあとうち本船ほんせん何時いつ海水かいすいあさ島嶼たうしよ附近ふきんか、そこ大海礁だいかいせうよこたは波上はじやうにでも差懸さしかかつたときかぜごときたり、くもごとあらはれでゝ