“ながもち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長持84.6%
永持7.7%
長櫃3.8%
長茂3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
坂になった馬籠の町は金のあおいの紋のついた挾箱はさみばこ、長い日傘ひがさ、鉄砲、箪笥たんす長持ながもち、その他の諸道具で時ならぬ光景を呈した。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
いやうも永持ながもちはあるまいとおもはれる、ほとんど毎日まいにちぬといつとほ人間にんげんらしき色艷いろつやもなし、食事しよくじ丁度ちやうど一週間いつしうかんばかり一粒いちりふくちれることいに
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
黒いのは一箇の両掛りょうがけで、浅黄あさぎ模様の被布おおいをした長櫃ながもちあとに一箇、れも人夫にんぷかついで
菜の花物語 (新字新仮名) / 児玉花外(著)
寿永元年、越後平家のじょう四郎しろう長茂ながもちが、都からの命で、木曾義仲を出撃に出たさい、恵日寺の乗円房も、ここの僧兵をひきいて、長茂を助け、義仲の軍と、横田河原で戦った。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)