“キャビネット”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
卓笥20.0%
私室20.0%
立箪笥20.0%
配電函20.0%
長櫃20.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室内の調度は、寝台の側に大酒甕さけがめ形の立卓笥キャビネットがあるのみで、その上には、芯の折れた鉛筆をつけたメモと、被害者がる時に取り外したらしい近視二十四度の鼈甲べっこう眼鏡、それに、描き絵の絹シェードをつけた卓子灯スタンドとが載っていた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それからまた、ヴィール氏は金貨の財布もあったことを承認しているが、しかし、それは夫人の私室キャビネットではなくて、櫛箱の中にあったと言っている。
ヴィール夫人は更にバーグレーヴ夫人にむかって、自分の弟のところへ手紙を出して、自分の指輪は誰だれに贈ってくれ、二カ所の広い土地は彼女の従兄弟いとこのワトソンに与えてくれ、金貨の財布は彼女の私室キャビネットにあるということを書き送ってくれと言った。
そうして、最後に立箪笥キャビネットが載せられたとき、検事と熊城はハッとして息をんだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
と云い終るが早いか、朔郎は突然身を飜えして、背後にある配電函キャビネットの側に駈け寄った。
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
と云うのは、奥の長櫃キャビネットの上で、津多子夫人は生死を四人のさいの目に賭けて、両手を胸の上で組み、長々と横たわっているのであった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)