“ししつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
私室33.3%
屍室22.2%
猪突11.1%
刺縶11.1%
紙質11.1%
資質11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしたちはすぐとこの事務所の主人であるグレッス私室ししつへ通された。幸いにこの紳士しんしはフランス語を話すので、わたしは自身かれと語ることができた。
あきれた。彼女かのぢよ屍體したい白布しろぬのおほはれて、その屍室ししつはこばれた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
猪突ししつき槍や、鉄砲や、大刀どすを持って、その一部は、寝小屋の外をうかがい、また、半分は小屋のわきから絶壁を下りて、確か、谷底へ廻ったらしい。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かすった猪突ししつき槍を捨てておいて、武蔵は、山刀の群れの中へ一刀をかざして、駈け入った。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかるに奸臣跋扈ばっこし、禍を無辜むこに加え、臣が事を奏するの人をとらえて、箠楚すいそ[#「箠楚」は底本では「※楚」]刺縶ししつし、つぶさに苦毒を極め、迫りて臣不軌ふきを謀ると言わしめ、遂に宋忠、謝貴
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
俊夫君はいつも手紙の封を切る前にまずその紙質ししつ、文字、消印などを検査しますが、この封筒には差出人の名が無かったので、非常に注意深く検査して、やがて小刀で封を開き
紅色ダイヤ (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
深沈しんちん厚重こうちょうれ第一等の資質ししつ磊落らいらく雄豪ゆうごうは是れ第二等の資質、聡明そうめい才弁さいべんは是れ第三等の資質なり」と。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)