“ちょとつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
猪突100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高徳は前へ猪突ちょとつしていたのである。だから不意をくった兵のかたまりは二つに割れ、風を持った蓑と剣影が走り抜けたあとには、はや二、三人がぶっ仆れていた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただクリストフは、左右を顧みず猪突ちょとつしていた。パリー人の「温情」をことにいらだっていた。
実行家の第一資格たる向う見ずに猪突ちょとつする大胆を欠いていた。勢い躍り出すツモリでいても出遅れてしまう。機会は何度なんたび来ても出足が遅いのでイツモ機会を取逃がしてしまう。
二葉亭追録 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)