悲しき玩具かなしきがんぐ
呼吸すれば、 胸の中にて鳴る音あり。 凩よりもさびしきその音! 眼閉づれど、 心にうかぶ何もなし。 さびしくも、また、眼をあけるかな。 途中にてふと気が変り、 つとめ先を休みて、今日も、 河岸をさまよへり。 咽喉がかわき、 まだ起きてゐる果 …
作品に特徴的な語句
をっと ぎやう あじは おろ まへ 切通きりどほし はう いへ はひ やま あふ あひだ しょ をし 山荘さんさう やまひ 夜半よは うづ まう にほ てき きず 長病ながやまひ 乗換のりかへ なに けは 今日けふ 眠気ねむげ 符牒ふてふ 挿絵さしゑ 振舞ふるま おと 方角はうがく 主筆しゆひつ 患者くわんじや 恋文こひぶみ いか 心底しんてい 廊下らうか みやく ねん 腰掛こしか まち 曠野あらの 青塗あをぬり ぐわつ たば 寝覚ねざ 五年いつとせ 為替かはせ 蝋燭らふそく 妻子つまこ 障子しやうじ よめ よる 外套ぐわいたう たたみ おぼ なん めづ 四月しぐわつ 四日よっか なほ 金側きんかは 誤植ごしよく 田舎ゐなか 負債ふさい 玩具おもちや さい 可笑をか たま 眠気ねむけ 煙草たばこ 生命いのち あと 煙管きせる ほとり