“眠気”のいろいろな読み方と例文
旧字:眠氣
読み方割合
ねむけ88.6%
ねむげ11.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暗い夜ではあったが、年寄じみた子供の顔立を見分けることができた。眠気ねむけが襲ってきて、頭の中にはいらだたしい幻が通りすぎた。
婦人おんなだちも納得した。たちまち雲霧が晴れたように、心持もさっぱりしたろう、急に眠気ねむけれたような気がした、勇気は一倍。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
国貞国芳らの描ける婦女は春信の女の如く眠気ねむげならず、歌麿の女の如く大形おおがたまげに大形のくしをささず。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
硝子戸の燈映ひうつり見ればスエタアぬぐ紅ゐの童女どうによ眠気ねむげなりけり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)