“眠付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねつ33.3%
ねつか33.3%
ねつき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
階下が寢鎭まつてから暫らく立つて、榮一は部屋にみなぎつた煙を外へ出して、燈火あかりも消して寢床に就いた。平生ふだん眠付ねつきの惡いのが病ひなのに、堅い寢床が身體に馴染まなくてますます寢づらかつた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
初はひど吃驚びっくりしたが、く研究して見ると、なに、父のいびきなので、やっと安心して、其儘再び眠ろうとしたが、さかんなゴウゴウスウスウが耳に附いて中々眠付ねつかれない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
何時もならば、目を閉ぢると直ぐに睡眠ねむりに落ちるのだが、今夜は慣例を破つて、まだ眠氣の催さぬさきに炬燵を離れたゝめか、頭が冴えて眠付ねつきが惡かつた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)