眠付ねつ)” の例文
階下が寢鎭まつてから暫らく立つて、榮一は部屋にみなぎつた煙を外へ出して、燈火あかりも消して寢床に就いた。平生ふだん眠付ねつきの惡いのが病ひなのに、堅い寢床が身體に馴染まなくてますます寢づらかつた。
入江のほとり (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)