長病ちやうびやう)” の例文
あきなひ其餘力よりよくを以て母をやしなひ居候に付私し如何にも不便ふびんに存じ親子共引取べき旨種々しゆ/″\申聞候へ共今更厄介やつかいに相成候は不本意ふほんいなりとて聞入申さず五ヶ年の長病ちやうびやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
長病ちやうびやうゆゑ氣力きりよくおとろへ自身に首をくゝることは成ずなどと當推量あてすゐりやうを申立夫のみ成ず金子を貸ぬとそれを遺恨に存じしうとめ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
自殺の樣に申立候共長病ちやうびやうつかれ候者自身に首はくゝる程の氣力あるべき樣も御座なく是第一の不審ふしんにて候私し妻事は昨夜書付かきつけにもしたゝめ上候通り右老母が實の娘に御座候へば何分にも御吟味ぎんみ願ひ奉つり候と申立けるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)