“餘力”の読み方と例文
新字:余力
読み方割合
よりよく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
疾風しつぷう威力ゐりよくさへぎつてつゝんだほのほ退けようとしてその餘力よりよく屋根やね葺草ふきぐさまくつた。たゞち空隙くうげきつてます/\其處そこちからたくましくした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あきなひ其餘力よりよくを以て母をやしなひ居候に付私し如何にも不便ふびんに存じ親子共引取べき旨種々しゆ/″\申聞候へ共今更厄介やつかいに相成候は不本意ふほんいなりとて聞入申さず五ヶ年の長病ちやうびやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その財布さいふわづかたくはへはこの數日間すじつかんにどれほどかれすくつたかれなかつた。かれはまだいくらかの日用品にちようひんもとめる餘力よりよくいうしてた。かれ開墾かいこん賃錢ちんせんにすることが出來できればといふのぞみが十ぶんにあつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)