“ながわずら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長煩50.0%
長患21.4%
永病14.3%
永患7.1%
長病7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくし長煩ながわずらいで、人参の入った薬を飲めば癒ると医者に申されましたが、長々の浪人ゆえ貧に迫って、中々人参などを買う手当はございませんのを、これが案じまして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「なあにな。俺もな婆様、ひでえ長患ながわずらいしてしまって、儲げだ銭どこでなぐ使ってな。」
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
その結果深良家の財産は乙束区長が保管する事になったが、それでも、すこし良くなりかけた区長の病気が、一知の死後にブリ返して来て、泣きの涙のまま永病ながわずらいの床に就いてしまった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「それでいて、おめえたちまで、角兵衛獅子をしてかせぐのは、ああ、親父おやじさんでも体が悪くって、永患ながわずらいをしているとみえるな」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、格太郎の仏心に引かえて、おせいは考え直すどころか、一日一日と、不倫の恋におぼれて行った。それには、窮迫して、長病ながわずらいで寝た切りの、彼女の父親がだしに使われた。
お勢登場 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)