“永病”の読み方と例文
読み方割合
ながわずら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木賃宿でひどい永病ながわずらいをやった揚句あげく、大阪から影を隠したかれは、やがて、岡崎田圃たんぼのかまぼこ小屋に死霊しりょうと世間におびえた目をして、ものうげに倒れていた。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その結果深良家の財産は乙束区長が保管する事になったが、それでも、すこし良くなりかけた区長の病気が、一知の死後にブリ返して来て、泣きの涙のまま永病ながわずらいの床に就いてしまった。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)